まず「一日葬」とはご存知でしょうか。
日頃から葬儀は人それぞれと申し上げているため、通常とか一般的にという表現をあまりしたくはありませんが、これまでの葬儀は1日目に通夜を行い、2日目に葬式・告別式と火葬を行うのが大半でした。
「一日葬」とは、その葬儀=2日間という概念を覆し、1日で執り行う葬儀のことを言います。
あらためて「一日葬」とは
「一日葬」の葬儀内容は、先に述べた通夜・葬式・告別式・火葬を一日で執り行うという訳ではなく、厳密にいうと以下のような形式にて執り行うことになります。
自宅・・・通夜
斎場・・・葬式・告別式・火葬
要するに、ご自身にて自宅で通夜を行い、葬式・告別式・火葬は葬儀社に依頼して斎場で行なうという方法でございます。
「一日葬」が適している方と適していない方
上記を踏まえて適している方と適していない方をご案内します。
◼️「一日葬」が適している方
◉自宅に収まる程度の人数しか集まらない
◉故人や親族の威厳のため、世間体、馴染みない昔ながらのしきたり、宗教など、それらを気にしない
◉厳かよりも慎ましく行いたい
◉どの道予定が合わないため、葬儀の前後に関わらず、弔問客が来ると予想される
◼️「一日葬」が適していない方
◉通夜の際、自宅に収まらないほど弔問客が来ると予想される
◉昔ながらのしきたり、威厳、世間体、宗教などを気にする
◉厳かに、盛大に行いたい
◉全て葬儀社に任せて行いたい
このように、単に人数や料金だけで判断てできることではありません。
弔問客の人数が多くなっても、それを収容できる、もしくは日時がずれるから大丈夫という方は適していると言えるのです。
自身で通夜をするには
最後に自身で通夜を行う場合のポイントをご案内します。
もちろん当社の一日葬ではその辺もサポートいたしますが、念のため、通夜とは一体どんなことを用意すれば良いのか、ということをご説明しましょう。
至極簡単に言いますと、「通夜とは故人を葬る前に家族・親族や親しい知人が、故人との別れを惜しみ最後の夜を共に過ごして供養をすること」です。
葬式・告別式・火葬は特別な儀式であったり設備が必要となりますが、通夜においてはそれらの式や設備を必要とするものではありません。
また、通常の通夜では、僧侶による読経があったり、喪主からは弔問客への挨拶・謝辞をするのですが、自宅かつ近親者だけであれば畏まったことはされなくても大丈夫です。祭壇なども豪華に飾る必要もありません。
ご用意をされた方が良いものを以下にご案内いたします。
【線香・ロウソク】
コンビニなどでも売っているもので大丈夫です。その後も使われる物ですから、多めに用意しておいても無駄になりません。
【供物】
故人が生前好物だった食べ物などを、ご供養のためお供えください。
【通夜振る舞い】
弔問客に対して食事や飲み物を供し故人を偲ぶ食事会で、料理内容は寿司や揚げ物・煮物やお酒です。
しかし、近親者だけであれば寿司など豪勢なものではなく、故人の好物や乾き物とお酒ていどで充分だと思います。
【香典帳】
近親者だけとはいえ香典を持参されたら、失礼のないようにしたいものです。
お名前・住所などを控える帳面を用意しましょう。
【香典返し・返礼品】
まず返礼品とは、香典の有無にかかわらず皆にお返しする物です。無難なものはハンカチ、お茶などのかさばらない物です。
続いて香典返しは、香典を頂いた方にお返しをすることです。渡すタイミングとしては忌明け、すなわち四十九日明けで大丈夫です。その代わり失礼のないように香典帳に必ず金額も記録して相応の品でお礼しましょう。相応の品とは、香典額の半分または3分の1程度の品を指します。
一日葬は省略した葬儀ではなく、出来るところをご自身・ご自宅で行なう葬儀です。
「これなら自身で行える」と思われた方、「やはり自信ない」と思われた方、様々かと思いますが、当社ではしっかりとこの辺りも行えるようサポートいたしますのでご安心ください。